故障解析・不良原因の調査
製品が期待通りに動作しない、あるいは破損してしまった場合に、製品を切断して観察し、不具合原因の糸口を見つけようとするものです。
具体的な例
- 電子機器の基板ショートの原因となっているハンダ付けの不良
- 自動車部品の溶接が剥がれた原因の調査
- 接着剤で固定された部品が剥離した界面の状態確認
ウォータージェット加工専門、豊富なカット実績と
切断ノウハウでR&D小ロットから量産まで対応します
それ、切ります!
製品やモジュールを「スパっ」と割って中身をみたいと思いませんか?
製品の「中身」を見てみませんか?ウォータージェット断面観察という解決策をご提案します。
「製品の内部構造を確認したい」「故障の原因を特定したい」「競合製品を分析したい」
開発や品質管理の現場では、製品を「切って、見る」ことで解決の糸口を発見できる課題があります。しかし、多くの切断方法では、熱によって観察したい部分が変形・変質してしまうという問題がありました。
米山製作所のウォータージェット加工は、素材へのダメージが極めて少なく、製品やモジュールの内部観察を実現します。
開発現場や生産現場で、こんなお悩みはございませんか?
製品の内部を観察することは、主に以下の4つの目的で行われます。
製品が期待通りに動作しない、あるいは破損してしまった場合に、製品を切断して観察し、不具合原因の糸口を見つけようとするものです。
具体的な例
製品が設計通りに製造されているか、外観からは見えない内部構造の確認に用いられます。
具体的な例
新しい材料や製品を開発する過程で、その性能を評価するために内部構造を分析します。試作品をカットし、その断面を観察することで、設計の妥当性や改善点を見つけ出します。
具体的な例
競合他社の製品を分析し、その技術や構造を理解するためにも断面観察は有効な手段です。製品を分解するだけでなく、部品そのものを切断して内部を観察することで、より深い知見を得ることができます。ティアダウン(Teardown)やレトロフィットの検討にも活用いただけます。
具体的な例
断面観察のための切断方法はいくつかありますが、ウォータージェット加工には他の方法にはない利点があります。
超高圧の「水」で切断するため、加工時の発熱が極めて少なく、素材の変質・変形を防ぎます。レーザーや機械式カッターでは避けられない熱影響の問題を解決します。
回転工具やプレスのような機械的な力を素材に加えないため、工具による塑性変形が発生しません。柔らかい素材や薄い素材でも、元の形状を保ったままカットできます。
水と研磨材のみで切断するため、化学的な変質を起こしません。接着剤や樹脂、コーティング材など、化学的に敏感な素材でも、その状態をそのまま観察できます。
これら三つの要素により、ウォータージェット加工は「素材機能を壊さない」、すなわち「ありのままの状態」を切り出すことができます。
| 切断方法 | 熱の影響 | 加工ストレス | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ウォータージェット | 極めて少ない | 極めて少ない | 素材の変質・変形を抑え、元の状態を観察できる |
| レーザー切断 | あり(高温) | 少ない | 熱で溶かして切断。切断面が焦げたり溶けたり変質する |
| ワイヤーカット | あり(局所的に高温) | 少ない | 放電熱により切断面に熱影響層が形成。導電性材料に限定 |
| 機械切断(鋸など) | あり(摩擦熱) | あり | 摩擦熱と応力により、樹脂などは溶けたり変形したりする |
| 製品名 | ギアブロック |
|---|---|
| サイズ | 60×60×60(軸φ20×30)mm |
| 素材 | SUS・SS400・真鍮・バネ・樹脂など |
| 課題 | ギアの動きが悪い(顧客クレーム)、ギア状態の確認(隙間・平行)、損傷の有無・異常の特定など |
| 施工 | ウォータージェットで真っ二つにカット。ギアかみ合いに隙間、軸が若干変形。亀裂はなかった。経年使用により軸がずれてギアが平行に動かない状態であることが確認できた |
| 価格目安 | 55,000円くらい~/1カット(試料のサイズ・形状・素材・加工内容で価格は変わります) |
| 備考 | 材料ご支給・片道送料込み・消費税別。納期は、材料お預りから約1週間。写真のギアブロックの内部は樹脂を充填しています(オプションでできない場合もあります) |
お客様のご要望に応じて、オペレーターが同席しながら、その場で切断箇所を指示いただきながら加工を進める「ラボ的」なサポートが可能です。機密性の高い製品や、試行錯誤しながら最適な切断位置を探りたい場合に特に有効です。
様々な製品の断面切断のノウハウを蓄積しているため、お見積をすぐにお出しします。
5×5mm~2400×4300mmまで、0.1mm厚~300mm厚まで可能。大小を気にせずカットできます。
ウォータージェット加工ですが、万能ではありません。その制約やデメリットもお伝えします。
ウォータージェットはあくまで「切断」する技術です。結晶構造の観察や、ナノメートル単位の精度が求められるような、電子顕微鏡で見るレベルの微細な分析には向きません。そのような場合は、専門の分析機関をご紹介することもあります。
水を使って切断するため、水分を吸収して膨張したり、水に溶けたりする素材には適用できない場合があります。ただし、短時間で加工するなどの工夫で対応できるケースも多いため、まずはご相談ください。
切断は常温環境で行います。そのため、「冷凍された状態のまま断面を見たい」といった特殊な温度環境下での観察には対応できません。
当然ながら、切断した製品は元には戻りません。CTスキャンなどの非破壊検査でまず内部のあたりをつけ、その後ウォータージェットで詳細に断面観察を行う、といった使い分けが有効です。
断面観察に関する、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。
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