流体を通す小さな穴をオリフィスという。流量を測定したりするための小さな穴や、砂時計のくびれて細くなった部分などをオリフィスと呼ぶ。
筒状で先端の小さな穴から勢いよく流体を出す機械部品をノズルという。ノズルはオリフィスと比べ聞きなれたパーツである。
オリフィスとノズルは同意語で使われることが多いが、ウォータージェットにおいては以下の通りである。
超高圧に加圧した水を超高速で噴射させるために、超高圧に耐えうるダイヤモンドやサファイアなどのチップに小さな穴があいたオリフィスを用いる。
アブレイシブジェットの場合は、さらに強力な切削能力を与えるために研磨材を混入させるが、混入水を整流させて方向性よく形状よく精度よく噴射させるためにアブレイシブノズルを用いる。
ハイドロジェットの場合は、研磨材を混合する必要がないのでアブレイシブノズルは必要ない。しかし作業性を考慮するとどのような時でも噴射口の位置(装置・噴射口・ワークの距離)が変わらない方がよいので、アブレイシブノズル関連パーツが不要な分のストロークをオフセットするためにウォーターノズルを用いる。
このウォーターノズルの先端にオリフィスを取り付けウォータージェットノズルを機能させている。